御薬園

歴代会津藩主の別荘として使われてきた庭園であり、現在も400種類の薬草が植えられています。
御薬園は約600年前、領主葦名盛久が泉のわき出したこの地に別荘を建てたのがはじまりといわれています。
その後、松平家2代藩主正経が、領民を疫病から救うため薬草園を設けたことから「御薬園」と呼ばれるようになりました。

池泉回遊式の山水庭に改修したのは3代藩主正容でした。
東に東山、飯豊連峰を西に望む景色を借景として取り入れ、園内には泉石や灯籠(とうろう)、樹木を巧みに配しています。
中央に「心字の池」、その出島には数寄屋造りの「楽寿亭」があります。

池の水は、飯盛山の戸の口堰から引かれ、鶴ケ城の三ノ丸北側と北出丸の2カ所から鶴ケ城の濠に流れています。園内では現在も、約400種類の薬草が植えられています。

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