会津藩校日新館は会津の近代化に重要な役割を果たした教育施設です。
会津若松市にあるこの藩校では、高度な教育を受けた多くの人材が輩出されました。日新館は、当時の最新の教育システムを採用しており、国学や西洋学を独自に組み合わせたカリキュラムで、幅広い教養を身につけることができました。
また、日新館では、什の掟という厳格な規則に従って生活しました。
什の掟(じゅうのおきて)
1 年長者の言うことに背いてはなりませぬ
2 年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
3 嘘言を言うことはなりませぬ
4 卑怯な振舞をしてはなりませぬ
5 弱い者をいぢめてはなりませぬ
6 戸外で物を食べてはなりませぬ
7 戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです。
これにより、生徒たちは礼儀正しく品行方正な人材として育てられました。日新館の卒業生には、政治家や官僚・軍人など幅広い分野で活躍した人物が多く含まれています。
現在は、日新館の建物が保存され藩校時代の雰囲気を感じることができます。
また、館内には日新館で使用された教材や文具などが展示されており、当時の教育の様子を知ることができます。